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私ね、実は......

第9章 お泊り会4 ~それぞれの思い~

「まぁ、俺等は余り組みだけどな」

「ま、まぁね・・・」

やばい///俺、言っちゃった・・・!!なんか、口が滑って言っちゃったよ?!あのタイミングで言ってよかったのか俺!!


「わ、私もさ!!」

「ん?」

「い、一緒に回れて楽しかった!」

「え・・・・」


い、今コイツ何て言った・・・?

「だ、だからっ///一緒にまw))」

俺はアユがすべて言い終わる前に思わず抱きしめてしまった。

「え、あ、ちょ//?!」

ドクドクと、何時もより激しく音をたてる心臓。
この鼓動はアユにも聞こえているだろうか?

「悪い。もう無理....」

コイツに好きな人が居ると知ってから今日までずっと考えてきた。
俺は、アユにどうすればいいのか。

俺は、アユのことが大好きだけど、アイツには他に好きな人が居る。俺は、この恋を諦めようと何度思ったか....


「けど、もう無理だって...」

あんな事言われたんだぜ?
もう、期待していいんだよな?
俺、お前の事諦めなくてもいいよな??



「ま、正樹...!!!」

アユの声でふと我にかえる。


「ごめん...だけど、もうちょっとだけ・・・」


だよな・・・コイツには好きな人が居るんだ・・・。自分でさっき言ったじゃないか...


だけど、今だけはアユの体温、匂い...全てを1秒だけでも長く感じていたいんだ.....


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