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いつまでも、何年経っても切なくて

第1章 憧れてた人

「もう...、泣くなよ...。」


「そんなに好きだったのか?...」


声を押し殺して泣いていた私の部屋に
いつものように勝手に入ってきて、
幼なじみの響(ひびき)は言う。


ただ年上に憧れてただけだろ、と。
私の顔を覗きこむ。


優しく私の頭を撫でて、優しく「バカだな」と言って、優しい目で笑った。

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