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いつまでも、何年経っても切なくて

第9章 鈍感女

私たちはファミレスに来ていた。
私がお腹がすいたと言ったからだ。


その後行き先を決めてなかった私達はそこから近い宮本の自宅に行くことにした。


宮本の家はごく普通のアパートだった。茶の間以外に部屋が二つしかなくて狭くないのかな、と思っていると


「親父と二人暮らしなんだ」と教えてくれた。


華も佐々木君も何も言わないからもちろん知っていたたんだろう。


私は素朴な疑問をつい口にしてしまった。
『御飯とかどうしてるの?』


「俺も親父もなんでもできるから、ちゃんと作って喰ってるよ」


それ以上のことは聞かなかった。

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