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いつまでも、何年経っても切なくて

第9章 鈍感女

ちょっとだけ...ほんのちょっとだけ
ドキリとしちゃったことは誰にも内緒だ。


そんな私にお構い無く
コンビニでお菓子を選ぶ宮本。

なんとなく目で追っていたのを気付かれて、


「何?まさか...俺に惚れちゃった?」
と言ったその表情はド悪魔全開だった。


『んな訳ないし!』そう言って

えびせんを宮本が持つかごに放ると

「色気ねーなー」と言われ、

『お菓子選ぶのに色気なんかいらないでしょ!』

と答えた。


そんなやり取りをしながらコンビニを出て
私はふと気になったことを切り出した。


『華は...佐々木君が好きなの?...』

「さあな」

『え?』


好きな人はいないって言ってたけど

本当にそうなのかな?

もし他に好きな人がいるなら

私達のしてることって迷惑行為だよね...


そう思ったのだった

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