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いつまでも、何年経っても切なくて

第10章 切ない文化祭

その日の夜、響といつものように私の部屋でまったりしながら、文化祭の話をしていた。


クレープ係が良かったのに焼きそば係になったこと。だけど、華たちと一緒にやるから楽しみだって話しをした。


響はふーん、と素っ気ない返事をした。


『何?』

「華たちって...他は?他はだれがいるの?」

いつもそんなこと聞かないのにな...

『佐々木君と宮本、君だよ...』

なぜか今宮本を呼び捨てにしてはいけないと
脳が言っている。

「莉子、最近楽しそうだね?」

『う、うん。楽しいよ。響は...楽しくないの?』


そう問うと、響は一気に切ない顔になった...


「俺は莉子が笑っている顔、大好きだよ...

だけど、莉子が他の男と楽しそうにしている時の

笑顔は

好きじゃない。」


そう言って目を伏せた。

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