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いつまでも、何年経っても切なくて

第12章 積極的な彼

雅が女子トークしようって誘ってくれた。
悠太君は響の部屋に、雅は私の部屋に来ている。


今日のことを聞きたいに違いない...


「ねぇ、莉子。で?」

と、急に で? で質問を始める雅。


覚悟を決めて雅には話そうかどうか迷っていると


「結局、響と宮本君とどっちが好きなわけ?」


へ?


「莉子はさぁ、なんで自分が宮本君に鈍感って言われてるかわかる?」


雅のお説教が始まった。


「宮本君が、

彼氏がいて、なんの脈もない女の子に、

猛烈アプローチすると思う?」


莉子の気持ちが傾いているの感じたからなんじゃないの?


あんだけ莉子のことが好きなんだから
莉子よりも莉子を知ってるはず。


と、雅は言う。

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