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いつまでも、何年経っても切なくて

第13章 裏切りの結末

夏休みももうすぐ終わってしまう。
私と響はショッピングモールでデートをしていた。


人混みの中、私が歩きにくく無いようにしっかりリードしてくれる響。


すれ違う人とぶつかりそうになった時、響は繋いでいる手を離し、その片手で私の腰を引き寄せた。


『もう、大丈夫だから、ありがとう』
中々、手を戻さない響に言った。


「いいじゃん。たまにはこういうのも刺激があって」


と大勢の人がいる前で私の頬に
チュッとキスをした。


『ちょっと、止めてよ!誰が見てるかわからないのに!』


「別に誰に見られたっていいだろ、別に浮気してる訳じゃあるまいし」


『そうだけど...』
内心ドキッとした。浮気という言葉に...


私は響に宮本とのことを話すべきか。
でも話したとしてどうするの?


どちらを選ぶか迷ってるって?

言えない...

言える訳がない。



私はずるい女だ...

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