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いつまでも、何年経っても切なくて

第13章 裏切りの結末

放課後、響は一人で先に帰ってしまった
学生生活の中で初めてのことだった


どこかで響は許してくれるって
甘えていたのかもしれない


後悔しても、もう遅いんだ...


雅と悠太君が心配して送るって言ってくれたけど
一緒に帰る気になんてならなかった


私は溢れる涙をこらえて一人校門を出た
人気の無い道に出ると声を我慢して泣いた


響...今何を考えてる?


私のこともう嫌いになった?


あの時私がちゃんと拒めていたら


こんなことにはならなかった...


私が正しい選択をしていれば


響を傷つけることもなかった...


いつも慰めてくれていた響は今、


隣にはいない。




響を失うことが怖い




気付くのが遅すぎた...

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