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いつまでも、何年経っても切なくて

第13章 裏切りの結末

☆響side☆


耳を疑った


信じられなかった


だけど、莉子がごめんなさいと言った
あれが答えなんだろう


莉子が俺の傍からいなくなる
莉子はアイツを選んだんだ


情けね...


涙が止まらない


莉子の笑顔と泣いた顔と抱いた時の女の顔と
17年間見てきた莉子の全てを思い出しながら


俺は枕に顔を沈めて泣いた。


漏れてくる声も気にせずに


涙が、声が枯れるまで泣き続けた


ーーーーー


ーーーーーーーーーーー




気が付くと朝になっていた


俺はカーテンを閉めていなかった窓に近寄り


しばらく触れることの無かった窓の鍵を


閉めた...



まるで莉子への想いを封印するように



そしてカーテンを閉め


再び布団に潜った


この日生まれて初めて学校を休んだ。


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