テキストサイズ

いつまでも、何年経っても切なくて

第14章 恋人じゃない二人

『それ、私の!返して!』
今まさに使おうとしているその三角巾を指さす


相手は目を丸くして驚いている


その子は以前響とショッピングモールに行った時
宮本たちと一緒にいたあの可愛い子だった


この前音楽室から見かけるまで
同じ高校だったことに気が付かなかった


『私の靴も、お弁当箱も

全部あなたの仕業でしょ!

どうしてこんなことするの?』


名前の知らないこの可愛い子は
私をキッと睨み付けて


「あんたが嫌いなの


それだけよ」


そう吐き捨てた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ