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「あの日、音楽室で宮本とあんたが二人でいる時

タイミング良くあんたの彼氏が

そこに行ったでしょう

あれ、私が教えてあげたの

遠藤君に、彼女が音楽室で

他の男と密会してるわよって」


クスクス笑いながら話す



確かに私のしたことは最低なことだ

だけどこんなこともうやめてほしい


「私ねぇ...宮本と中学も同じ学校だったの

その時からずっと好きだったの


それが...それがこんな尻の軽い女に取られるなんて納得できる訳無いでしょ！


宮本をこれ以上苦しめないで！

これ以上宮本に近付かないで！」


そうすればこんなこと止めてあげるわ


そう言って私の三角巾を床に落とし踏みつけた後彼女は去って行った


そっか...こうなったのは自業自得なんだ


軽率な行動をした私のせいで


ここにも傷ついている人がいた...


私は汚れた三角巾を拾い軽くはたいた


そして深呼吸をして調理室に戻った


少し遅刻してしまって先生に注意された
雅が心配してくれていた


全部全部、私が悪いのだから
逃げちゃいけない


自分で乗り越えなくちゃ...