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いつまでも、何年経っても切なくて

第14章 恋人じゃない二人

放課後、私は玄関で宮本を待っていた
ちゃんと終わらせるためだ


「あれ、莉子

俺を待ってくれてたのか?」


『話があるの』


「何?話って

もしかして俺のこと好きになった?」


『ごめんなさい...』


「え?」


『もう一緒に帰らない

だから私を待ってたりしないでほしい

この先も宮本と付き合うことは無いから

だから、

だから私に構うのはもう止めて』




「なんで?

付き合わない可能性が0だって

言い切れないだろ?

そんな風に言われたからって

はい、わかりました

なんて俺が納得すると思ったか?」



『私...ずっと嫌がらせされてたでしょ

相手が誰だかわかったの』


「どこのどいつだよ!

俺がぶん殴って

二度と同じことが出来ないようにしてやる」


『その子ね、宮本のことが好きなの』

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