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いつまでも、何年経っても切なくて

第2章 大切な人

ガキの頃から莉子が兄貴を好きだなんて一目瞭然だった。


莉子が泣いている時いつも慰めて傍にいたのは俺だ。


笑わせてやっていたのは俺だ。と思う...。


俺と兄貴、何が違う?


俺よりも少し高い身長と、俺よりも少し低くなった声と


年が3つ上ってことと...


俺だって大人になれば、身長も伸びるだろうし、声も低くなるだろう。


だけど、莉子の年上にはなれない...。

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