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いつまでも、何年経っても切なくて

第16章 別れの時

卒業証書が授与された


響の背中を見つめては泣いて

響の笑った顔を見ては泣いた





響と二人で並んで歩くのも
これが最後かもしれない


そう思って一歩一歩大事に
帰り道を歩いた


時々響の顔を見上げながら


響が隣にいる感覚を胸に刻み込むように




もう今は手をつなげないけれど


響の温もりを思い出し


響の全てに包み込まれながら


私は歩いた


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