テキストサイズ

いつまでも、何年経っても切なくて

第16章 別れの時

私達は家の前にいた


『明日何時に立つの?』


「親父に空港まで送ってもらうから
朝6時には家を出るよ」


そんなに早く...


『わかった、見送りするね』


「あぁ...」


さっき沢山泣いたのにまた泣きそうだ


「莉子...身体に気を付けろよ」


『響もね...』


「莉子は落ち込んだらすぐ飯喰わなくなるだろ
ちゃんと喰わなきゃ駄目だぞ」


響が行っちゃったら暫くは何も喉に通らないよ...


「食欲が無い時でも食欲が湧くような料理を
莉子なら自分で考えられるんじゃないのか?」


私は響が美味しいって喜んでくれる料理を
沢山作りたかったな...

ストーリーメニュー

TOPTOPへ