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いつまでも、何年経っても切なくて

第17章 今は恋する気分じゃありません

響はというと...


一度も連絡が来ることは無く
私からすることも無かった


バイトを始めたばかりの頃はまだ
布団に入ると必ず響の顔が浮かんで泣きながら眠りについていた


大盛食堂の若いお客さんから告白されることも何度かあったけど


次の恋を始める気にもならなかった


私の恋は終わっていなかったから



ある時なんとなく涼ちゃんに聞いてみた


「響は元気にしてるの?」と


これが間違いだった




涼ちゃんは答えるのを少し躊躇した後


連絡取れないんだ
電話も繋がらない


そう答えた




響...何かあったの?


私は響が心配で心配で御飯も食べれず
夜も眠れなくなっていた

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