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いつまでも、何年経っても切なくて

第17章 今は恋する気分じゃありません

私は翌日からバイトに通った


大森さんに言われていたように平日のお昼はそれはひどい混みようだった


大盛なだけに千切りするキャベツの量もハンパじゃなかった


学生さんたちは私達が忙しくてもそれに構うことなく話しかけてくる


おじさんもおばさんも、手をものすごいスピードで動かしながらそれに対応している


すごいなーと感心するばかりだった


それでも大森夫妻は私が帰る時に必ず


「莉子ちゃん、今日も一日ありがとう」
そう言ってくれるので



その言葉だけで


また頑張ろう


そう思えた

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