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いつまでも、何年経っても切なくて

第17章 今は恋する気分じゃありません

私は久しぶりに響のことを思い出していた


私がすぐ食欲無くすから食欲が湧く料理を
自分で考えてみたらって


ちゃんと食わなきゃ駄目だぞって
言ってくれたっけ...


胸が一瞬締め付けられたような気がしたけど
気付かないふりをした


我にかえってさすがプロだな、と思いながら
小野寺補佐を見つめていると


私の視線に気付き
「何だ?俺に後光でも差してるか?」
とニヤリと笑った


『見えます私には
小野寺補佐に後光が差しています』


ふざけて返し拝む真似をすると


「お前、上司をからかうとはいい度胸だな」


と言って私が最後に食べようとしていた卵焼きを奪って自分の口の中に入れてしまった

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