いつまでも、何年経っても切なくて
第18章 上司から恋人へ
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「こらぁ、中嶋ボーッとしてんな」
小野寺補佐の声が響く
社員さんたちが列を作って待っている
私はけしてボーッとしているわけではない
こんなに忙しいと
社員さん方、もう少し分散して来て頂けませんか?と言いたくなる
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なんだか今日は疲れたな
明日も仕事だしお風呂に入って早く寝よ
そう思いながら帰ると
アパートの前に見慣れない車が止まっていた
運転席の人が私に気付いて降りてきた
『あっ、お疲れさまです』
「お疲れ」
小野寺補佐だった