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いつまでも、何年経っても切なくて

第19章 あなたを信じて待つ

俺が生まれ育った町に着くと
莉子が幼い頃から世話になってる病院に駆け込んだ


受付で病室を尋ね、急いで向かった


6人部屋に莉子の名前がある

大したことじゃなかったんだとほっとした


中へ入ろうとした時
タイミング良くドアが開いた


病室から出てきたのは兄貴だった

「何しにきた」

兄貴の第一声だった


「莉子に...会いたくて...」


「お前...ちょっとこっち来い」
兄貴はそう言って俺を喫煙室に連れていった



兄貴はタバコを吸いながら俺に話し出した

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