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いつまでも、何年経っても切なくて

第3章 初めての...

そんなことを考えていると隣にいた響の顔が急にグッと近付いた。


「バカ莉子、大丈夫か?」と。


涙なんて出てないのに、なんで?と心の中で思うと


『いッ!痛ッ!』


響が私の頬を軽く摘まんだ。痛くなんかないのに触れられた部分が熱くて恥ずかしくなってしまった。


悠太君の歌がちょうど終わりこっちを見てすかさず言った。


「イチャつくのは後にしろよ。」俺だって我慢してるんだからさ、と。

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