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いつまでも、何年経っても切なくて

第3章 初めての...

雅と悠太君と別れてから、
私たちは手をつないで家までの道を歩いていた。


二人の時間はあっという間に過ぎてしまう。


お互いの家が見えた時
響の家の前に久しぶりに見る二人がいた。


私は手をつないでいるのが恥ずかしくて、


咄嗟にバッ、と


勢いよく響から手を離してしまった。


響の顔は見れなかった...。


「莉子、久しぶり!」
涼ちゃんから声をかけてくれた。しばらく見ない間にガキ臭さが無くなったな、と。


涼ちゃんは、私のことをそんな風に思っていたんだ...。告白なんかしなくて良かった...。

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