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いつまでも、何年経っても切なくて

第20章 悲しい嘘のはじまり

達ちゃんの尋問は続いた


「莉子、あの二人のどっちかのこと

好きだったりした?」


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どうして?まさか顔に出てる?


二人とも好きだったなんて
言ったら引かれるよね...


......


『お兄さんの方が初恋だったの』

「あのスーツ着てた方か?」


『うん...』


「それじゃ、もう一人の方とは?見た感じからして年近いんだろ?」

『同い年だよ...』


「やっぱり」

やっぱり?


「弟の方とは...まさか付き合ってたとか?」

『そんなわけないでしょ...』

咄嗟に口が否定していた



どうして...

嘘を言ってしまったのか

自分でもわからない

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