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いつまでも、何年経っても切なくて

第20章 悲しい嘘のはじまり

私はその後自宅まで送ってもらい車から降りようとすると達ちゃんが

「彼らは俺と莉子のこと知ってるの?」と聞いてきた


私は首を横に振った


達ちゃんは「そっか...」と言って
少し悲しい顔をしていた



もう付き合って半年になるのに涼ちゃんにも紹介してないなんて...


「今日行ったら俺のこと話しておいてよ

今度俺を紹介するって」


莉子の幼なじみから俺の知らない莉子を
沢山聞きたいから


その時を楽しみにしてる、と言って
達ちゃんは帰っていった





なんでだろ気が重たいのは...






私は涼ちゃんの家に持って行くためにチーズケーキを焼いていた


オーブンの中をチェックして
上手に焼ける、と確信した時


インターホンが鳴った


誰だろ?と思いながら覗き穴から見てみると
私は何度も目を疑ったが


やはりそこには




響が立っていた

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