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いつまでも、何年経っても切なくて

第20章 悲しい嘘のはじまり

莉子を傷つけたかったわけじゃない


莉子を抱き締めた瞬間
俺の理性が吹っ飛んだ



莉子は必死に抵抗した


アイツと別れればいい


それは本音だった



アイツがいなければ
俺たちはまた...



そう思って無理矢理抱こうとした



だけど...



出来なかった



莉子の胸には沢山のキスマークがついていて

まるでアイツが俺に


莉子に手を出すなと言っているようだった




俺じゃないアイツが莉子の甘い声を聞いている

俺しか知らなかった莉子の身体をアイツにも触られているという事実



莉子のそんな姿を


俺は受け入れることが


できなかった



そこまで考えていなかったわけじゃないけど
目の当たりにすると



やっぱり


かなりショックだった


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