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いつまでも、何年経っても切なくて

第21章 信じてる

一睡もできずに朝になった


顔色が悪いから休めと言われたが
達ちゃんの作ってくれたお粥を食べたら元気になった気がして大丈夫と言って出勤した


私は野菜を茹でていて
なんだかいつもより暑いな、と思っていた





「莉子!!」


達ちゃんが職場なのに私を名前で呼んだ...


一度ではなく何度も何度も


それだけは耳に残っている






気付いた時には病室だった...



そしてベッドの横には
お母さんがいた



「莉子...大丈夫?」


『うん...また迷惑かけちゃって
ごめんね』


「そんなこと気にしないの。

それより

何か悩んでることでもあるの?」


『.........』


「さっきまで小野寺さんって方が莉子の傍にずっとついていてくれたのよ


お昼の時間帯すごく忙しいんでしょ?


莉子が目を覚ますまでは居ますって
言い張ってたけど


前にも何回かあったことだから心配しないでって言って仕事に戻ってもらったから。


お付き合いしてるんでしょ?



莉子から

紹介してほしかったな...





とってもいい人じゃない


今度家に連れてきなさい?



莉子?




どうして泣いてるの?」

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