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いつまでも、何年経っても切なくて

第23章 もう離れない、離さない

私は響の腕の中で
噛みしめるようにそれを聞いていた


「莉子、もう離れない


もう二度と離さない。



莉子が今度フラフラするようなら


次こそ監禁してやる



いいな?」


そう言って私の頭にキスをする


『監禁って...


響も昔とちっとも変わってない...』


私がクスクス笑って言うと


「うるせー」


私の唇を響の唇が塞いだ



やっと...



やっと通じ合えた



私の目からは幸せの涙が溢れていた

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