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いつまでも、何年経っても切なくて

第23章 もう離れない、離さない

響は私をゆっくりと
ベッドに押し倒した


上から私を見下ろす響
キスもしないで唇が触れる寸前の距離で


ただじーっと私を見つめてる


「莉子...

本物だよな?

何かまだ信じられない」


そう言ってクスクス笑うから
私は鼻先がくすぐったい


『響...

私、こうして響の名前を呼べるだけでも

すごく幸せだよ』


「莉子、俺も幸せ

莉子が傍にいてくれたら

それだけですっげー幸せ」


『響、愛してる』


「俺も、愛してる」


『私の方が愛してる』


「俺の方が昔から愛してるし」


『今は私の方が愛してるし』



「よし、そこまで言うなら俺の愛を

限界がくるまで



感じさせてやるのみだ」


響がニヤリと笑った

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