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いつまでも、何年経っても切なくて

第24章 いつまでも、何年経っても

数日後私は響の部屋に引っ越し同棲を始めた
もちろん仕事は続けている


両親に私達が結婚を前提に付き合っていることを話すとびっくりされる所か


「やっとだな...」「ここまで長かったわね...」

「どうなることかと思った」


そんな声しか聞かれなかった


今日は響と休みが合ったので二人で実家に来て荷物を整理しに来ていた


私達はお互いの部屋の窓を開けた


「莉子ー」
ふざけながら私の部屋に窓から侵入してくる響


久し振りの光景に
胸がジンと熱くなる



『あ、そういえば

どうして響、卒業した後
カーテン開けて行ったの?

私、けっこうキツかったよ、あれ。

響が居ないことをわざわざ毎日
思い知らされてさ』



「あぁ、それはね


わざとだよ...



莉子が俺のこと忘れないように」



『ひどいよ、私本当にあの時
精神的におかしくなってたんだから』


「ごめんな...莉子


本当にごめん。」


そう言って私を抱き締めた

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