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いつまでも、何年経っても切なくて

第4章 俺だけのもの

家に帰ってきてからもなんだか悶々としていた。
そんな時窓から響が入ってきた。


「兄貴の言ったこと、あんまり気にすんなよ?」


ベッドの上でうつ伏せになっている私の隣に横になって寄り添うように私の髪を撫でる。


『...気にするよ...』
顔を背けたまま答える。


「俺は、グラタンとドリアの両方を食べて
幸せそうに笑ってる莉子の方が好きだよ。


だからあんまり兄貴が言ったことで悩むな。


将来やりたいことが見つからなかったら
高校卒業と同時に俺が嫁にもらってやる。


だから優柔不断でもそのままの莉子でいいんだ」
そう言って後ろから私の身体に覆い被さってきた。

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