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いつまでも、何年経っても切なくて

第6章 守れなかった約束

「莉子、可愛い」そう言って私にすりよってくる


「莉子、俺嬉しい」今日も莉子から1つ、莉子の初めてをもらったから、ありがとう、と言って私の身体に巻き付く。


何をもらったのかなんてバカみたいなことは聞かない。私が初めてイったのを響は知っている...


なんだか恥ずかしいけど、幸せ...


「ねぇ、莉子...」


『何?』


「今日みたいに俺との約束忘れないで」
まるで俺のことを忘れられたみたいだから...


今までしてきた約束も、これからする約束も、ガキの頃した約束も...全部全部忘れないで...、と。


『昔の約束って?』頭に浮かんだのは...
泣きたくなったら“バカ莉子”って言葉を思い出すこと?


それとも、知らない人について行かない?
それとも、危険な所には行かない?


うんうん、私守ってる...
そう思っていると、



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