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いつまでも、何年経っても切なくて

第6章 守れなかった約束

ピンッ!


『イッたぁー!もう、何すんのよー!』
軽く額にデコピンをくらったのだ。


「莉子、お前今何考えてたんだよ?絶対お前の頭の中と俺の頭の中噛み合ってなかったからな!」


うんうん頷いてんじゃねーよ、


あの約束、忘れちゃったのか?と。


『わかんないからはっきり言ってよー』と言うと
お前が自分で思い出さなきゃ意味がない、とのこと。


「とにかく俺のことを、俺に関わることを忘れないでほしいんだよ、俺に寂しい思いさせんな。」


そう言って私の胸にキレイな顔を埋めてきた。
そして、また今日も私の身体に数えきれない程の赤い印を刻み込んだ。


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