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いつまでも、何年経っても切なくて

第7章 二人の想い出

私は響の好きなおかずを沢山作ってお弁当を用意した。


お父さんとお母さんにも二人でランチしてね、とワンプレートにして置いてきた。


そして、約束の時間になり私は『いってきまぁす』と外へ出た。


玄関の門にはさっきまで抱き合っていた愛しい恋人。


「おはよう、莉子」
『おはよう、響』


家が少し離れた所で私達は手をつないだ。
今日は公園デートだ。


中学までは同じクラスだったからいつも視界に莉子がいたのに、今は授業中の莉子を見ることができないって


俺の知らない莉子を他の野郎が知ってるっていうのが最近の俺の悩みだ、って響が寂しそうに話していたから


だから、今日は二人きりで沢山沢山話そうってことになった。

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