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いつまでも、何年経っても切なくて

第7章 二人の想い出

『ごめんね、ひーちゃん。
じゃあもう一回やり直そっか?』


そう言うと響が真剣な顔でこちらを見た。
「莉子、好きだよ。ずっと一緒にいてくれる?」

『うん、響が一番大好きだよ』
そう言うと響は優しいキスをくれた...

...... ...

「なぁ、莉子、もう1つ思い出してほしかったことがあるんだけど」

『ん?何?』

「俺、小学生の時、莉子にプロポーズしたんだ」お前は本気にしてなかったけどな、と。

『嘘でしょう?全然記憶に無いんだけど』

莉子は本当になんにも覚えてないんだな、と小さい溜め息をつく。

『私、何て言ったの?』

「涼ちゃんと結婚できなかったら、ひーちゃんとしてあげる」だってさ、と苦笑いする。


さすがにもう笑えない...

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