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いつまでも、何年経っても切なくて

第7章 二人の想い出

『本当にごめんね』その当時は素直にそう思って言ったんだろうけど、今は申し訳ない気持ちでいっぱいだ


...こんなに大事なこと忘れてるなんて...


「あの時、一度は一番を諦めたんだ...

2回も断られて子どもながらに傷付いたよ...

それからは、二番目を守り続けようって思った。

莉子が兄貴に失恋すれば俺は一番になれる

そう思って周りを寄せ付けないように、

莉子が他の奴を好きになったりしないように、

いつも莉子の傍にいたんだ。

莉子には悪いけど

今は俺の思惑通りになって俺は幸せだよ...」


クラスが離れたこと以外はね...と響はポツリと付け加えて言った。

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