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そんな物語

第3章 嫁さん



そんで
とうとう


別れの時がきた







嫁さんは

くったくのない
笑顔で




俺に

手をふっていた









なんやもう



マサが
どうしてたとか



覚えてない







嫁さんしか



見えんなってた











2人が見えんなって




ひとり

空港の駐車場に
停めてある
自分の車に戻り


携帯の
アドレスをひらいた






嫁さん






「なんか送るから」





それは
咄嗟に出た

次への
口実やった




と、思う




「何が食べたい?」



「明日届くから」




そんな
他愛無い会話の


口実










やばいんちゃうか







俺・・









・・・・おわり

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