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そんな物語

第1章 わりとS、何気にM

「よっしゃ

ほな


色んなこと
したる」




また
耳元で囁く




まりさんは
これ以上ないとゆーほど

うつむいた




「なんて返事したらいいか

わかんないよ」







「してって

言えばえぇんや」








「………」






BARのマスターに
チェックを伝え
札をテーブルに置いて

なんともいえない
表情のまりさんの手をつかんだ




「いこかぁ」




「・・・」




BARを出て

狭い
ボロい
エレベーターに乗る



「キスえぇ?」



突然のことに
驚くまりさん



「そ…それは

やめとこ…かな」




クスッ




「商売女みたいなこと
言うなや」



「そんなつもりじゃ…」



「早よせんと
一階に着いてしまう

えぇよな?」




まりさんを
角まで追い詰め

すぐにでも
唇が触れそうなところまで
近づく



「したい?」



ほんの少しだけ
唇を触れさせながら
まりさんに問う



「…………」



「口

あけて」






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