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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第1章 Prologue(囚われた小鳥)

☆☆

 果てのない海の底を彷彿とさせる室内はどこまでも静まり返っている。だが、それは異様な熱さを孕んだ静謐さでもあった。
 よくよく耳を澄ましてみれば、時折、その不自然なほどの静けさの底をひそやかな物音が這うのが聞こえる。あえかな声は苦悶を告げる呻きにも似ているのに、どこか艶めかしく濡れている。

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