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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第2章 Sudduness(運命の狂った日)

「何だ、何がおかしいってえんだ」
 愛奈は淡く微笑んだ。
「いえ、別に」
 借金の取り立てというよりは吉本新喜劇の売れない芸人の方が似合っている―とは流石に言うだけの度胸はなかった。
 と、それまで黙り込んでいた傍らの坊主頭が高々と組んでいた両脚を解いた。
「見たところ、随分と余裕があるようだが、お嬢さん。前もって用意しておくように指示した金は工面できたのか?」

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