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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第4章 Confusion(混乱)

 拓人は一階の書斎にいた。ここならば二階の彼の私室と異なり、愛奈も何度も出入りしたことがある。広い空間にはオーク材のどっしりした机があり、片面の壁には作り付けの書棚をありとあらゆる蔵書が埋め尽くしている。もう片側は大きく切りとられた窓になっている。
 今は既に窓は分厚いゴブラン織のカーテンに覆われていた。
「拓人さん」
 ノックをしても返事がなかったので、愛奈は思い切ってドアを開けた。

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