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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第4章 Confusion(混乱)

 突然、ミャーという啼き声がして、愛奈は我に返った。足許に感じる小さな温もりに眼を瞠る。小さな黒猫が愛奈の脚にすり寄ってきていた。
「まさか、ね」
 愛奈は一人、笑った。真っ黒で瞳の色が片方ずつ違う子猫など、そうそういない。しかし、愛奈が幼稚園児だった頃、自宅の近くの公園でしばらく面倒を見ていた親子猫の子猫は確かに真っ黒で片眼はエメラルドグリーン、片眼は金色だった。

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