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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第5章  Prisoner(囚われる)

 涙が滲んだ。信じていた優しい従兄、いつも温かなまなざしをくれた年上の男。その真実の姿がこれだったとは。自分は一体、拓人の何を見ていたのだろう。
 金を握らされた途端、店員は大人しくなった。見て見ぬふりを決め込むのだ。客たちも騒動に巻き込まれては叶わないと誰も愛奈を助けてくれようとする者はいない。ただ遠巻きになりゆきを見守っているだけだ。

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