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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第5章  Prisoner(囚われる)

 二人を乗せたエレベーターは十一階を示す数字が点滅している階で止まった。拓人は愛奈を抱いて絨毯の敷き詰められた長い廊下を歩く。深紅のベルベットを思わせる絨毯を拓人に抱かれていく中に、愛奈はふと自分が花婿に抱かれてバージンロードを進む花嫁のような想いに囚われた。
―私ったら、馬鹿だわ。こんなときに何をくだらない夢みたいなことを。

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