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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第2章 Sudduness(運命の狂った日)

 男の声は静かながら、有無を言わせぬ口調だった。愛奈は更なる敗北感に打ちのめされ、唇を噛む。
「お嬢ちゃん、こう見えても、俺たちもなかなか忙しい身でね。いつまでもあんた一人に拘わってるわけにもいかないんだ。やるんなら、さっさとやって終わらせちゃくれねえか」
 揶揄するような響きがあるのは、これまで生意気を言い続けた愛奈への意趣返しなのか。大の男が高校生相手に大人げないことだが、今の愛奈にそれに気づくだけの余裕はなかった。

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