地雷女。
第1章 馬鹿者
「やっぱりね。
あんたら、結婚には向いてないよ。」
お茶を飲みながら、しれっと冷たいことを言う。
アタシが別れる度にいつもこの台詞。
つい、ムカムカしてしまう。
「今回は6年も続いたのよ。小学1年の子がなんと!!6年生なるんだよ。」
「そうだね、
似た者同士だったから、奇跡的に続いたんだよ。」
「あんたよりは続いてるわよ。」
「喧嘩しに来たの?
休みはゆっくりしたいんだよね。」
「違うよ~、
慰めて欲しいんだよ。」
奴は呆れた顔で菓子を食べ始めては、菓子の入った皿を食べろと言わんばかりにアタシに差し出した。