地雷女。
第11章 財布の紐
うらめしそうに見ていると
「宝石や真珠って、その方と惹かれるってことが有るんですよ。お客様がこんなにも気になるってことは、このペンダントはお客様に何かアピールされているんでしょうね。
お着けになられるだけでも着けてみられたほうが……「着けてみます。」
店員の魔の呪文が言い終わるまえに既にかかってしまい、着けては鏡の前に行ってしまった。
「綺麗……」
思わず言ってしまった。
「やっぱりお客様にピッタリですね。」
「あ……ありがとうございます。」
軽く会釈をしたはいいが……
揺れる……
心が揺れる……
見なかったことにしたいとは思うが、もう遅い。
アタシ達はもう既に惹かれ合っている。
ヤバいわ。