地雷女。
第11章 財布の紐
!!
うわっ!
一瞬アツツの怒り顔が浮かんだ。
止めておいて、
後で本当に欲しかったら貯めて買えばいい。
それで無くなっていたら縁がなかったことにしよう。
「まるでお客様の為に作られたかのようにとても肌にも合ってますし、デザインも派手過ぎず地味過ぎないのでTPO問わず、一生ものとしてお使い出来ますね。」
バキューンっっ!!
う…
撃たれた!
買っては駄目という先ほどまでの天使のようなアタシはスッカリ、"これで最後にしよう"という悪魔と契約した、駄天使に成り果ててしまっていた。
「こ……これカードで…。」
これがいつものアタシだけど、これで終わり。
だって一生物だし、大切に使うんだから。
一生ね!
こ……これは無駄使いじゃないよ。
と思いながらも心は罪悪感でいっぱいになりながらも体は真逆な方向へ向かっては、レジにてお買い上げ。
一生物だし、限定だよ。
これにて本当に最後ですよ、アツツ様っ!