地雷女。
第14章 借り
考えながらの帰り道。
夜の街は賑やかな時間が終わり、パーティーが終わったかのように静まり返っていた。
あー、断れなかった。
ママは"断っちゃいなさいよ!"って言ってたけど無理だよ。
怖くて断れないよ。アツツに何て言おう。
「ハァ~、
どうしよう。」
「どうしようって、どうしたの?」
駅までアツツが迎えに来てくれていた。
アタシは迎えに来てくれていたことが、嬉しくてたまらないけど、アツツはどんな反応するのだろう?
勿論、駄目だよね。駄目でしょう。
駄目に決まってるじゃん。
1日とはいえ、アツツがニューハーフになるわけないじゃん!