地雷女。
第15章 ニューハーフ
取りに行き、一緒にソーダを飲み終えると女性から携帯のアドレスをもらい、夜の誘いを受けたが、何とか丁重に断った。
俺には瞳がいる。
テーブルを片付けたりしては、フロアーを歩いていると、
ドンっ!!
また人にぶつかってしまった。
俺としたことが……
「申し訳ありません、お怪我は無いですか?」
「アツシ……」
!!
聞き覚えのあるこの声と見覚えのある、この顔……
一年前に付き合っていた元彼女……
「冴子……」
店の音楽が弾んだように鳴り響くが俺の頭の中は一瞬真っ白になっていた。