地雷女。
第7章 モテキ?!
「か…菅野さん……?」
更にアタシの手を強く握り、耳元で甘く囁く。
「どうやら、僕はあのお店に来た時に君に一目惚れしたみたいだ……。」
「菅野さん……」
アタシの胸の辺りがキュッとしまるように苦しくなる。
でも心地良い苦しみ……
「尊(タケル)って、言ってくれないか。」
「尊さん……
私のことは瞳と言って。」
「瞳……
瞳…この後時間ある?今日はまだ瞳と一緒にいたい……」
尊は何かを求めるように私の瞳の奥をじっと見つめる。
二人の心も椅子に座っている身体の距離も、ぐっと縮まる。